BLUE CROW

二次創作非公式小説サイト。

るろうに剣心の検索結果一覧

タグ「るろうに剣心」の検索結果は以下のとおりです。

「さみだれ 1.花街」

「藤田警部補、はばかりさんどす。傘をお持ちしましょうか?」 はんなりとした響きが美しい敬礼を受けながら署の門をくぐる。 「御苦労。傘は要らん。気遣い感謝する」 幸い傘を必要とするほど激しく降ってはいなかったので、若い警官の有難い申し出は断った。南風に運ばれてきた梅雨の暖かい雨は、身体にまとわりつく不要な熱を払ってくれて心地良いのだ。 京ことばが交わされるのは、も...

「さみだれ 2.椿事」

図らずも招き入れてしまった珍客は、音を立てぬように注意を払って襖を閉めると、たった三畳の狭い部屋をぐるりと見回した。入口の対角線上には小さな窓が設えてある。日に焼けた畳の上に、東窓を枕に布団を敷きっぱなしにしてある以外は僅かに俺の荷物があるだけの殺風景な部屋だ。一人で寝に帰るだけならこれで十分だが、一人増えたぐらいでずいぶん窮屈さを感じている。 「なあ斎藤。もしかしなくても俺の布団って...

「さみだれ 3.酔狂」

一人酒よりは二人酒の方が自然と量が進む。然程いい酒でなくとも、やけに美味く感じるとは俺も俗物だ。今夜の酒の相手は、普段よほど粗悪な酒しか飲んでいないとみえて、うめえうめえと幸せそうな顔で遠慮なくあおりやがる。飲むほどにその頬は火照り、目つきからは警戒の色が薄れていった。口を開けば喧嘩腰だったのが、舌の根にまで酒が回れば些末はどうでも良くなる性質なのだろうか。純粋に今夜の酒を楽しむ姿に、俺の酒も...

「R18:さみだれ 4.法灯」

このページはR18につきフィルタリングされました。

「狼月」

いつものように神谷道場で弥彦と競うように飯をかっ喰らい、騒ぎすぎない程度に喋って笑って、みんなで酒を飲み交わした。今日は珍しく嬢ちゃんが早々に酔い潰れたので、剣心が寝床へ連れて行った。満腹の心地よさにゴロリと横になりたいところだったが、弥彦が睨みつけてくるので二人で片づけをした。今日は小さい嬢ちゃんや恵は来ていない。『普段の神谷家』に邪魔してるのは俺だけだ。特に用事がなくても俺は勝手に遊びに行く...

ページ移動

ページ検索

ページ検索フォーム
キーワード